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スポーツ佐倉予選第二回戦 VS弥勒少年野球クラブ vol.3

4・02 18℃ 曇→晴 15:00

Vol.③「2回」

岩名第一球場




3372359.jpg





バッターボックスに背番号2が大きく翻っている


「下がれーーッ」




少し肌寒さを感じ始めた球場に向こうのコーチの声が轟く

「体が大きいだけに当たれば飛ぶ」
そんな安易過ぎる発想もピッチャーの気持ちを追い込むには十分だろう

と同時に外野にも緊張感が走る


・・・・・・///


音も無く静かにピッチングのモーションへと入っていく

何回と無く繰り返し練習をしてきたであろう、その身に付いたフォーム通りに体が動く

そして顔の横まで上げた肘から一気に腕を振りぬけ、力を与えられた球はキャッチャーミットへと軌道を描く





シュ・・・ッーーー




意を決した一球目が捕手に届いた

「ットラーイッ」






2番、0番と抑えられた後背番号3の打順が来た
2アウト。

焦る気持ちは禁物だがそろそろ塁にも走らせたいとも思う



一球目はストライクだった
二球目もストライクか・・・?
それともボール・・・?

いずれにせよ、落ち着いて見極めれば大丈夫だ

落ち着いて・・・
焦りは禁物・・・



ドクン。。。///

「来い、ミラクル」



投手の目の動きが止まった
その相手を見据えたまま動かない表情とは裏腹に今度は徐々に体が動く



フェニックス陣営が彼の一打を願いながら見守る


投手板と本塁との距離は16メートル


16メート。。。



捕手にとっては長い距離だろう
待ってやっと投手から投げられた球が自分のミットに届く

投手であれば尚更だ
自分の指から離れて自ら放物線を描いて飛んでいく球に、早くミットに入れと願う事だろう

そしてその二者に挟まれた打者にとってはなんと短い距離だと感じるのであろう
自分にめがけて投手の手から飛び出してくる球は、あっと言う間に目前に迫り体の横を通り過ぎようとする。

そんな幾重にも思いが重なる一球



そして

その球をバットが狙った





カキーーーーーーーィン///



決して深い当たりではなかった

ただ少しだけ運が味方していたようだった
まるでこれからの出来事の償いを予めするかのように。。。



ショート方向に飛び出したその球はグローブに捕らえられることはなかった




タタタタッッッ。。。///



ドクン。。。///
ドクン。。。///



「セーーーーーーーーッ!」


やった!セーフだ!!


ドクン。。。///
ドクン。。。///
ドクン。。。///




ついにフェニックスの選手のスパイクが1塁ベースを駆け抜けた
3塁側フェニックス陣営にも活力が一気に吹き返した瞬間だった
2アウト1塁。

今のフェニックスなら「いける」かもしれない
まだ2アウトだ



皆がそんな気持ちの中次のバッターがキャッチャーの前に立った



背番号は5

まだ2アウト
硬くならなくてもいい

いつもの練習通り・・・だ



ドクン。。。///
ドクン。。。///
ドクン。。。///
ドクン。。。///
ドクン。。。///





「ットラーイッ」
3つのストライクが16mを駆け抜けた





投手板と本塁との距離は16メートル。。。///




捕手にとっては長い距離だ
投手にとっては更に長い距離であろう

そして打者にとってはあまりにも短い距離・・・


コーチの元へと引き上げていくナインと入れ替わりにフェニックスナインがマウンドへと走る





2回裏
一人目から積極的に打ってくる

やはりバッティング力のあるチームのようだ

ミスも無く一人目は抑えることは出来たもののバットに当ててくる
二人目がセカンド方向へ打ち抜き、2塁まで走られた






「あ・・・」

整えられたマウンドの中で見えない何かが少しだけ動いた気がした




それは澄み渡った春の空を一瞬さえぎった雲だったかも知れない

若しくは首筋をかすめた少し涼しくなった風かもしれない


ただ・・・
このとき確実に何かが動いたのだった



その時の出来事が思う方に行かなくても、その経験を生かせればいいだろう
前に向かう一歩の原動力にすればいいのだから

その時に満足して立ち止まって溺れるより
力強い一歩を踏み出した方がいい


経験と知識と技術は得た者のみが得られる最大の財産であると思う





4番目の打者が3塁まで回る間に2塁に居た走者が本塁に帰って来た
2アウト1点先取



動き出した見えない何かはそのまま動き続け、結局この回は3点取られた形で終了となった





その時の出来事が思う方に行かなくても、その経験を生かせればいい
前に向かう一歩の原動力にすればいい



まだ2回裏が終わっただけだ
3回表、打って走って攻めればいい

世の中に「絶対」なんてないのだから
自分への・・
自分達への原動力にすればいいのだから



だけどそんな願いも時には悪戯にただ空を彷徨う時もある
もしかしたらこの時がそうだったのかもしれない


宇宙を彷徨う彗星の如く・・・







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kamisizu phoenix

Author:kamisizu phoenix
上志津フェニックスは上志津小学校地区及びその近隣の児童を中心とした野球が大好きな少年・少女で構成された軟式野球チームです。

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